流産胎児の絨毛染色体検査結果

流産した赤ちゃんの染色体検査は、保険適用外で全額自己負担になるため、ほとんどのご夫婦が希望されないのだそうです。

染色体検査を依頼するには、手術の前日までに病院へ検査の希望を伝え、病院から業者さんに連絡してもらい、掻爬手術で絨毛組織を取りだす必要があるそうです。

自宅で自然流産してしまった場合、病理検体(胎児絨毛組織)の保存がきちんとできないため、染色体検査に出せなくなってしまいます。

染色体検査を希望するのであれば、病院で掻爬手術(子宮内容除去術)を受け、検体を採取する必要があります。

また、胎児の心拍が停止してから、子宮内に滞在していた時間が短いほど、胎児の染色体を獲得できる確率は上がるため、検査を希望するならできるだけ早く手術は受けた方が良いです。

私の場合、最後に心拍を確認した日から手術当日まで、ちょうど一週間でした。

胎児の大きさから推測すると、心拍確認後すぐに成長が止まってしまったようです。

心拍確認時の胎児の大きさが、およそ21mm、掻爬手術前の胎児の大きさが、およそ18mmでした。

ちょっとエコーの像がぼやけてきていたので心配していたのですが、院長先生の話では、問題なく検査に出せたそうです。

病理検査と染色体検査の違いとは

病理検査とは

自然流産でも、掻爬手術でも、胎嚢などの組織が採取できれば、「病理検査」に出します。

病理検査の費用は、一律10,100円(保険適用で支払いは3,030円)となります。

病理検査で分かるのは、「胞状奇胎」などの異常妊娠でなかったかどうかということです。

ごく稀に、胞状奇胎から絨毛癌になってしまう例もあるため、悪性でないかどうかを調べる「病理検査」は、通常誰でも行います。

染色体検査とは

「染色体検査」は、保険適用外で費用は一律ではなく、自分から申し出ない限り、あまり医師の方から勧められることはありません。

染色体検査の費用は、およそ5万円~10万円くらいかかるのが一般的なようです。

大学病院などでは、もっと安く検査できるケースがあるようですが、相場はだいたい6~7万円前後のようです。

私の場合は、73,200円でした。(アメリカの検査機関に送る)

染色体検査では、何が分かるのかというと、流産の原因となった染色体異常の有無と、胎児の性別です。

通常は、あまり意味のある検査ではないし、高額な費用がかかるため、夫婦に特別な事情でもない限り、受けなくても良い検査だと思います。

胎児の染色体異常について

胎児に染色体異常が見つかった場合、染色体の「数の異常」か、「構造の異常」かで、今後の対応が違ってきます。

染色体の数的異常

ヒトの染色体の数は、常染色体が22対(44本)、性染色体が1対(2本)、合わせて46本です。

ある染色体の数が1本多い場合を「トリソミー」、少ない場合を「モノソミー」と言います。

例えば、18番目の染色体が1本多ければ、「18トリソミー(エドワーズ症候群)」となり、21番目の染色体が1本多い場合は、「21トリソミー(ダウン症候群)」となります。

この「染色体の数の異常」は、受精卵ができる際に偶発的に起こるもので、防ぎようがなく、誰にでも起こります。

母親が高齢だと、卵子の質の低下によって減数分裂時の「染色体不分離」が起こりやすいと言われているため、染色体の数の異常によって流産してしまう確率や、ダウン症児などが生まれる確率が高くなります。

しかし、これは受精卵(胎児側)の要因となるため、母体側の要因(不育症など)の検査が必須ではなくなります。

次にまた妊娠できた場合、出産まで至る可能性は大きいです。

染色体の構造的異常

一方で、染色体の数には異常はなく、構造に異常が見られた場合、夫婦どちらかが「均衡型転座」を持っている可能性が出てくるため、今後も流産を繰り返す恐れがあります。

今後の対応としては、子作りを再開する前に、夫婦の染色体検査をして、異常が見つかれば着床前診断を検討します。

夫婦の染色体検査は、血液を採取するだけで、費用も2万円くらいで検査できるので、赤ちゃんの検査よりは比較的受けやすいと思います。

夫婦どちらにも異常が見つからなかった場合は、胎児側に偶発的に生じた染色体構造異常となるため、今後流産する可能性は低くなります。

赤ちゃんの性別について

胎児の染色体検査をするということは、当然「性染色体」の検査も行われるわけで、「Y染色体」があった場合は、赤ちゃんは「男の子」ということになります。

細胞の培養ができなかった場合

私の絨毛組織の細胞は、心拍停止後、胎内で一週間が経過していたせいか、培養することができず、検査不能となりました。

検査ができなかった場合、費用は全額返金されるとのことでしたが、「より高精度な検査をすれば、培養できなかった細胞でも分析が可能な場合がある」と、アメリカの検査機関より提案がありました。

その検査には、費用が10万円ほどかかるようで、先に支払った7万円と、差額の3万円程を支払えば検査を始めてもらえるとのことです。

私はどうしても検査して欲しかったので、追加費用を支払って続行してもらうことにしました。

絨毛染色体検査結果

Test:POC/Tissue Microarray

MICROARRAYRESULT:NORMAL MALE

INTERPRETATION:

Arr[hg19](1-22)×2,(xy)×1

常染色体 1~22番 2本ずつ 性染色体 XY 男の子

染色体の数、構造に異常のない正常な男児でした。

流産組織絨毛染色体検査

費用 108,000円

通常の染色体検査と違い、細胞の培養ができなかった場合に行う検査です。

胎児の心拍停止から検体採取までが短く、培養できた場合には、もう少し安い費用で検査できると思います。

※ 特別な事情でもないかぎり、通常は受けなくて良い検査です。

検査結果に異常がなかった場合の流産原因

早期流産のほとんどが、胎児の染色体異常だと言われています。

検査の結果、染色体異常が見つからなかった場合の流産原因とは何でしょうか。

医師の話によると、流産組織の染色体検査で異常が見つからなかった場合も、やはり流産の原因は、受精卵の異常がほとんどだそうです。

染色体に異常はなくても、遺伝子に重大な欠陥がある場合には、育たずに流れてしまう場合があるそうです。

産まれてきた赤ちゃんでも、染色体に異常はなくても、奇形があったり、何らかの病気が見つかることがあるのと同じだそうです。

羊水検査を受けても分かるのはごく一部の先天異常でしかない

というのは、こういうことなのですね。

異常が大きければ、私のように流産してしまうこともあるのでしょう。

以上、流産胎児の絨毛染色体検査結果でした!