BJトンデモ回!子宮と卵巣を切除したら男になるらしい

子供を散歩に連れていくついでに図書館へ行くのが日課になっているのですが、手塚治虫さんの「ブラック・ジャック」のコミックがあったので読んでみようと思い、借りてきました。

 

とりあえず1巻を読んでみたのですが、6話目の「めぐり会い」という回で、

『子宮がんを患い、子宮と卵巣を摘出した女性が手術直後から女ではなくなり、その後の人生を男として送る』

という、謎の展開になっていました。

女性ホルモンが出なくなると女ではなくなるのか

問題の回の中で、ブラック・ジャック先生は手術前の女性に

子宮からは子宮ホルモン、卵巣からは卵巣ホルモンといって、女らしさをつくる重要な分泌液が出ているんだ

この器官をとってしまうことは、女であることをやめてしまうこととおなじだ・・・

もちろん赤ちゃんも生めなければ、女らしさもなくなる

と説明しています。

 

そしてその後、実際に手術を受けた女性が、男性(BJ)に対する恋心を失い、男として生きていくという、トンデモ設定になっています。

 

つっこみ所① 「子宮ホルモン」って何?

「子宮」は「卵巣」と違って内分泌器ではないため、女性ホルモンを分泌していない。摘出すれば出産はできなくなるけど、゛女性らしさ゛とは無関係。

 

つっこみ所② 卵巣を切除して「女性ホルモン」が分泌されなくなることで、「女性ではなくなる」というのであれば、閉経して卵巣機能が働かなくなった全ての高齢女性がその後、男として生きていかなければならなくなる。

 

つっこみ所③ 子宮と卵巣がなくなることで、男性に対する恋心がなくなってしまうのであれば、もともと女性生殖器を持っていない男性が男性に対して恋をする「同性愛」の存在が説明できなくなる。「内性器」によって「性指向」が決まるわけではないのでは。

 

この作品は30年ほど前に書かれたようですが、漫画といえど、今こんな作品を発表したら大問題になりそうですね。

医学的にみても明らかに間違っているところは、せめて注釈を入れるなどの配慮がほしいところ。

作者に悪意はないのだろうけど、子宮と卵巣を摘出した女性に対して失礼すぎる。

 

だいたい子宮と卵巣を切除したくらいで女性が男性化するのであれば、全国の悩める性同一性障害(FtM-TS)の皆さんは苦労しないでしょ。(*´・д)(д・`*)ネー

 

閉経後の女性は、ほとんど女性ホルモンがでなくなると言われているけど、いくつになっても恋愛はしますよね。

 

先月、かるた女王の渡辺令恵さんが51歳で、22歳下の棋士の男性とご結婚されたと話題になりましたが、51歳というと、ちょうど女性が閉経する平均年齢くらいですね。

 

「これから子作り」という歳でもないし、子供を持つための結婚ではなく、本当にお互いを必要として愛し合っていらっしゃるのだな~と、うらやましくなります。

 

うちの姑さんは現在68歳ですが、夫に先立たれてから新たなパートナーができ、二人仲良く暮らしています。

 

女性ホルモンの分泌が減ったところで、恋をしなくなるわけではないし、いくつになっても「女性らしさ」は持っていたいものですね。

2 Responses to “BJトンデモ回!子宮と卵巣を切除したら男になるらしい”

  1. Tototte より:

    昨日医者から子宮と卵巣全摘出術をするかどうかときかれて、そう言えばこの漫画のこういうエピソードあったよねとおもだしてネット検索していたところです。 作者は一応医者の卵だったらしいのですがこんなに沢山の誤解を招くような漫画を描いていたのであれば発禁して欲しいくらいです。中学生のときに読んだのに今までトラウマもんでしたから。ためになるサイト、どうもありがとうございました。

    • あかりママ より:

      「漫画だから」ということでは、笑って済まされないですよね(^_^;)

      医師免許を持っている漫画家さんということで、書かれていることが真実だと勘違いしてしまう人もいるかもしれないし、ちゃんとして欲しいですよね~。

      コメントありがとうございました(^^)